PAGE TOP

元田英明先生が鍼灸治療の現場で、実際に効果のあったものを掲載した症例集です。

この本のすごいところは、机上の空論ではなく徹底した実証主義で、現場で体験して効いたものしか載せてないという点です。

・鍼灸の臨床のみで仕事をしていきたい鍼灸師の方
・鍼灸治療に行き詰まりを感じてる方
・だれでもできる鍼灸治療なので初学者の方にオススメです!

鍼灸師として、生涯廃れない技術と経験が書かれた本です。



『鍼灸の破壊力』 レビュー

▼ レビュー03 蓬庵  鍼灸チーム『和-nagomi-』代表 和田智義

元田先生、『鍼灸の破壊力』の出版おめでとうございます。今回も楽しく読ませて頂きました。

この本の面白いところは、元田英明という1人の鍼灸師について、良いことも悪いことも隠すことなくそのままが書かれているところです。

物語のようにすらすら読むことができます。

治療については難しい理論の話などはなく、とてもシンプルな治療スタイルです。

治療を難しく考えすぎて行き詰まっている若手の鍼灸師には、よい刺激になるのではないかと思います。

私も様々な勉強会に参加して治療方法を学んできましたが、脈診や中医学などその理論で治療するということにとらわれて、なかなか思うような効果だせずに迷っているときがありました。

そんな迷いの中で、理論を使いつつも患者さんの反応(圧痛など)にあわせて治療をしていくという治療スタイルに変わってきました。 そんなときに出会ったのが元田先生の本です。治療の仕方に違いがあれど、目的としてるものは同じだと確認することができ、自信となりました。

元田先生は現在進行形で進化を続けられていますが、長年の臨床で導きだされた集大成を惜しみなくこの本では公開されています。

詳細は本に書かれていますが、運動刺絡については私も驚かされました。たしかに、運動鍼や運動灸があるのですから、運動刺絡もあってようのかもしれませんね。

もし良かったら手にとって読んでみてください。 そして機会があれば、さらに質問をぶつけみてください。

出し惜しみをされない先生ですので、きっと元田式による治療のヒントを頂けると思います。

蓬庵 鍼灸チーム『和-nagomi-』代表 和田智義
http://yomogian.com/
http://yomogian.pupu.jp/nagomi/


▼ レビュー02 鍼灸師 愛知県豊田市出身 カトッシ―

「養生の灸もとだ治療院」でのありのままのことを書いている第三弾の作品である今回の「鍼灸の破壊力」。

一番の見どころはその治療の中身がそのまま写し出されている写真。 まさに衝撃、破壊力。臨場感あふれるその写真からはもとだ先生が唱える原始医学鍼灸が表れている。

お灸を据える。よく効く。 文字で書いたら一言だが、写真からは患者さん、もとだ先生の想いとやり取りが伝わってくる。

1作目でもとだ先生を知り、2作目でその治療の考えが分かり、今回でその現場が見える。臨床の現場に立っている鍼灸師なら何か思うに違いない。
そんな気持ちになりました。

追伸 先日、もとだ先生にお会いする機会があり、一緒にお酒を飲み、その日のうちに福岡に帰られました。 なんてタフなんだ。鍼灸の力、恐るべし(笑)

▼ レビュー01 @hiro_bom (トンプーブックストア 制作者)

元田先生とコンビを組んで、今作で3作目になる。

タイトルは大阪市の南利雄先生の一言をヒントにつけた。
「鍼灸治療の破壊的な効き目を知っていただきたい」という思いを込めた。

今作は表紙と本文を一から見直し、より読みやすく図や写真も多く入れた。
良心的な印刷会社さんにも恵まれ、1200dpiで印刷していただいたので、文字と写真がくっきり読めるようになった。

ぼくが今作で感心したのが、元田先生は臨床の現場で、さまざまな患者さんを治療した実体験しか書いてないということだ。 時には迷い、どうしていいか分からなくなって辛くなってしまう、といった記載もある。 臨床の現場は常に考えて迷い、決断し実行していくことを元田先生から学んだ。

東洋医学専門書は世の中に数多く出版されているが、実体験が書かれた書籍は案外少ない。
どこかの書籍のコピペや、「〇〇は○の様に理解できる」といった感じで書かれていることが多い。

臨床の書籍は、実体験して効いた方法を多く載せるべきだと思う。 成功例失敗例を多く記載した書籍ほど、臨床の影響を与えるものではないだろうか。

ぼくは制作を通して元田先生から多くの影響を受けた。
元田先生の実体験で、上手く行ったということならぼくもやってみようと思い、 臨床で取り入れた。 案外うまく行くことが多かったので、今では元田先生の方法をすることも多くなった。

『鍼灸の破壊力』は経験がいっぱい詰まった書籍に仕上がった。
この書籍をぜひ日々の臨床に活かしていただければ、制作者としてこの上ない喜びだ。



『鍼灸の破壊力』 目次

はじめに (1)

第1 章 もとだ式現場力の基本理論  
 1. 鍼灸の破壊力とは自然治癒力の破壊力である (6)  
 2. 鍼灸は有史以前の原始医学 (7)  
 3. 有史以前のもっと以前 (8)  
 4. 有史以前と有史以後の葛藤 (8)  
 5. もとだ式現場力の鍼灸手段 (9)  
 6. 直接灸、刺絡、そのリスクとリターン 直接灸 刺絡 (10)  
 7. 一般的な刺鍼について (13)

第2章 即戦力現場症例集① 直近の新規患者11例   
 1. 腱鞘炎 (16)  
 2. 腰痛 (18)  
 3. 腰痛 (20)  
 4. 膝痛 (21)  
 5. 肩コリ (22)  
 6. 右足のシビレ 右足がよくあがらない (25)   
 7. 腰痛 (26)  
 8. ネフローゼ( 腎疾患、上皮細胞病変) (28)  
 9. 顔面ヘルペス(帯状疱疹) (29)  
 10. 膝、腰痛 (31)  
 11. 風邪 (34)

第3章 即戦力現場症例集② 現在格闘中の患者  
 1. アトピー性皮膚炎 (38)  
 2. うつ病 (47)  
 3. リウマチ (53)  
 4. 慢性膝関節痛 (57)   
 5. 脳梗塞による半身不随 (60)   
 6. しもやけ( 慢性) (65)  
 7. 夜尿症 (69)  
 8. 耳鳴り (72)

第4章 即戦力現場症例集③ 効果がなかった症例  
 1. カスレ声(重度) (80)  
 2. 腰痛でフラフラして歩きにくい (82)   
 3. 肩コリがひどく痛くてたまらない腕も上がらない (84)  
 4. ムチウチ (87)  
 5. 腰下肢の痛み、しびれ (89) 

第5章 即戦力現場症例集④ 養生目的での常連患者  
 1. 養生目的での常連患者 その1 (98)  
 2. 養生目的での常連患者 その2 (99)  
 3. 養生目的での常連患者 その3 (105)

番外編 無量寺の灸 (110)

おわりに (114)