『増補薬能』引用図書・文献

　荒木正胤先生が生薬の効能を『薬徴』『重校薬徴』『薬性提要』『古方 薬品考』『漢方養生談』などより引用して編纂したものに『薬能』（未出版） がある。この『薬能』に『増補能毒』『一本堂薬選』『中薬大辞典』、そ の他の書物をつけ足したものを名づけて『増補薬能』とした。漢方薬 を研究するには必携の書である。
　なお修治は、「薬の修治は、製して毒を増すものは必ず製すべし」と の浅田宗伯の言葉を味わうべし。拙い理論での修治は薬効を鈍らせる。

増補：増補能毒（一六五二）長沢道寿
薬選：一本堂薬選（一七三八）香川修庵
六八：増補片玉六八本草（一七八〇）加藤謙斎
徴　：薬徴（一七九四）吉益東洞
提要：薬性提要（一八〇七）多紀桂山（訂補薬性提要：山本高明）
考　：古方薬品考（一八四一）内藤尚賢
重徴：重校薬徴（一八五三）尾台榕堂
議　：古方薬議（一八六三）浅田宗伯
養生：漢方養生談（一九六四）荒木正胤
漢薬：漢薬の臨床応用（一九七四) 神戸中医学研究会
中薬：中薬大辞典（一九八五）上海科学技術出版社
長沢：漢方薬物学入門（一九九三）長城書店
壷中：著者不明

「増補薬能」の目次

【あ】
阿膠
葦茎
郁李仁
威霊仙
茵蔯蒿
茴香
鬱金
烏頭
烏梅
烏薬
禹餘糧
雲母
延胡索
鉛丹
黄耆
黄芩
黄土
黄蘗
王不留行
黄連
遠志

【か】
槐花
蟹
海藻
薤白
艾葉
夏枯草
訶子
莪朮
藿香
葛根
滑石
瓜蒂
括楼根
括楼実
乾姜
干漆
甘遂
甘草
款冬花
桔梗
菊花
葵子
枳実
橘皮
羗活
杏仁
玉竹
豨薟
金銀花
苦酒
苦参
瞿麦子
荊芥
苦楝根
桂皮
鶏子黄
鶏尿白
芫花
牽牛子
玄参
膠飴
紅花
香豉
香薷
香附子
粳米
厚朴
藁本
牛黄
胡黄連
五加皮
牛膝
呉茱萸
牛蒡子
五味子

【さ】
犀角
柴胡
細辛
サフラン
山帰来
山査子
山梔子
三七
山茱萸
酸棗仁
三稜
紫苑
紫根
赤小豆
赤石脂
麝香
砂仁
地黄
蒺藜子
芍薬
鷓鴣菜
蛇床子
沙参
車前子
䗪虫
戎塩
重薬
縮砂
朮
生姜
常山
消石
小麦
升麻
薯蕷
商陸
食塩
蜀漆
蜀椒
神麹
沈香
辰砂
真珠
生梓白皮
辛夷
秦艽
秦皮
水銀
水蛭
清酒
青黛
青皮
石膏
川芎
前胡
蝉退
旋覆花
川楝子
皀角刺
皀莢

【た】
大黄
大戟
代赭石
大棗
大腹皮
蔵紅花
紫蘇
蒼朮
草豆蒄
葱白
桑白皮
続随子
続断
蘇木
沢漆
沢瀉
沢蘭
丹参
竹茹
竹葉
竹瀝
地骨皮
地膚子
知母
地楡
丁香
猪胆
猪苓
陳皮
葶藶
鉄粉
田七
天南星
天麻
天門冬
天雄
桃花
冬瓜子
当帰
党参
燈心草
桃仁

【な】
肉豆蒄
乳香

人参
忍冬

【は】
敗醤
貝母
白芥子
麦芽
白酒
白頭翁
麦門冬
柏葉
巴豆
薄荷
蜂蜜
馬鞭草
白朮
半夏
半枝蓮
礬石
蓽撥
菎麻子
白芷
白檀
白花蛇舌草
檳榔子
白通
白豆蒄
白芥子
蕪荑
蝮蛇
茯苓
附子
文蛤
防已
芒硝
虻虫
鼈甲
防風
朴消
蒲公英
牡丹皮
菟絲子
杜仲
独活
牡蛎

【ま】
麻黄
麻子仁
マムシ
蔓荊子
木通
木瓜
木香
没薬

【や】
射干
益母草
雄黄
熊胆
羊肉
薏苡仁

【ら】
乱髪霜
李根皮
竜骨
良姜
潦水
竜胆
霊芝
連翹
蘆薈
鹿角
狼牙